今でこそずいぶんのんびりと過ごせるようになった私ですが、
ずっと自信がなくてしんどかったんです。
ことの始まりは、高校進学の時。
無理して実力に見合わない進学校に進んだあたりから。
中学まで成績もそこそこだったのに、
進学した瞬間に最下位ラインをうろうろ。
「自分はそこそこできるほう」だと思っていたものだから、
「自分は他人よりできないやつ」という事実にがっつり打ちのめされます。
女子校、というイメージに流されて「自分なんかに友達はできないかも」「いじめられるかも」という思い込みが暴発。
自信がなくなることで、
コミュニケーションはものすごく下手になりました。
笑えない、話せない、恐怖で顔を見ることもできない。
そんな人間に声をかけに来る人はいませんでした。
大学もすべりどめでなんとか入ることができましたが、
就活で100社落ちて自己否定は加速。
どんどん自信を失ってしまいます。
「私なんてお荷物で、必死に頑張ってなんとか人並み」
という自己評価のまま、社会人になります。
迷惑にならないように、と仕事も頑張るけど
結局つまらないミスを連発し、指摘されて動揺してさらにミスを重ねる…
挙げ句すぐ落ち込み、お通夜の顔になってしまう。
上司にとっても取り扱いが難しい部下だったのではなかったかと思います。
結婚しても低い自己評価は変わりませんでした。
専業主婦として生きる自分。
「お金を稼いでいない自分はお荷物」
という思い込みが抜けないのです。
就活の時から読み始めた自己啓発本やビジネス書も、読めば読むほどダメな自分を責める材料にしかなりませんでした。
このあたりからようやくしんどかった日々に光がさし始めます。
自分の何がいけないのか
どうしたら夫とうまくやっていけるのか
どうしたら自分のことを認められるようになるのか
どうしたら、人から評価してもらえる(人の評価を受け入れられる)ようになるのか
どうしたら…
どうしたら…
そう自分のことで悩んでいた私に青天の霹靂。
夫から「仕事辞めたい」の一声が出たのです。
自分のことで頭がいっぱいだった私は、
隣にいた夫のSOSに気づくことができませんでした。
「自分がこんなんじゃ、夫も(いずれ生まれるかもしれない)家族も守れない」
「そんなのは嫌」
本を読み始めたころ抱え続けていた
「こんなの自分には無理」が、
「自分にもできることはあるかもしれない」
「というかやるしかない」
に、シフトするきっかけとなりました。
そうなってから、今度は心理学や仏教の内容に目が行くようになります。
自己啓発では限界を感じていたことが、
心理学や仏教の内容を絡めることで
「できないのは自分のせいではないんだ」
「努力や我慢ですべて何とかしなくていいんだ」
という安心感や自己肯定につながっていきました。
それまで、身近な周りの人にどれだけアドバイスを求めても、納得のいく答えは得られませんでした。
「気にしすぎ」
「考えすぎ」
「そんなに考えても意味がない」
「それよりもっと生産的なこと(仕事や趣味)をしたら?」
けれど、わたしが欲しかった答えは、
「普段見聞きしている世界の外」にいる人たちの中にあったのです。
そりゃ、周囲の人に聞いても納得がいく答えが出るはずなかったわけです。
もちろん、「これさえ知れば万事オッケー!」ということはなかったですよ。
実践、失敗、実践、失敗、
実践、たまに成功、
実践、失敗、実践、失敗、実践、
挫折、落胆、脱出、成功、失敗
みたいな感じ。
でも、こうした過程を振り返ると
「決してしんどくはなかった」
というのが正直なところです。
なぜなら、何かに挑戦していくことで
めんどうくさがりで
他責志向で
ネガティブな自分が変わっていく
そのプロセスを見るのは
とても楽しいものだったから。
そして、同じように
本を読んだり自分の在り方について真剣に考えている人が世の中にはたくさんいて、
「それは大事な問題」
「気にしない、なんてできないよね」
「私も本でそういう感覚を得たよ」
というように価値観を共有しあうこともできました。
そんなこんなで、
結果として私が手に入れたのは、
おおきく2つ。
①大事にしたいことがはっきりしてきた
→こういうことが好き、こういうことが嫌だとわかるし、それをかなえられる
→これから目指していきたいこと、叶えていきたいことが言葉で表現できる
→家族、価値観、自分の大事なものを大事にできる行動を起こせるという自信をゲット
➁不完全な自分でも問題ない居場所を見つけられた
→忘れっぽく、衝動的で、傷つきやすい自分
→でもその分いいところもたくさんある
→他人にできないことで、自分には簡単にできることがたくさんある
→それをお仕事にすることで無理なく生きていくことができるという発見
おかげで今、すごく毎日が穏やかで。
あれほど自分に自信がなくて存在すら毛嫌いしていた自分は、今はほとんど顔を出さなくなりました。
(疲れたときとかに、ちょっと顔を出してくるけど)
たまに落ち込むこともあるけど、その間隔は依然と比べると1/3くらいに。
それだけでも、すごく楽です。
自分を否定しないで生きること、
他者の目をうかがわずに生きることがこんなに楽で素晴らしいとは知りませんでした。
だから、同じように苦しんでいる人に
こうした経験を手にするチャンスを手に入れてほしい。
心からそう思います。
そこで、わたしの経験や学びをシェアすることで、一つでもそのための近道になれば。
そう思って
このブログを発信することにしました。
『これさえ読めば人生をよくする階段をとんとん拍子で登れる!!』
なんてことはとても言えません。
人生はそれぞれがそれぞれの境遇で苦しい思いをしているものだから。
すべての人にきく万能薬はありません。
けれど、このブログを通して何か発信することで
・日常のモヤモヤ
・自分ばかりが損をしている感覚
・他者に対して常に申し訳ないという感覚
を減らせる人が増えるかも、と思っています。
余裕をもってのびのび生きられる人たちを増やすこと。
それでわたしがこれまで経験してきた、
つらさ、葛藤、劣等感
といった負の過去が報われる気がしているのです。
ということで、これからもゆるりペースですが発信を続けていきたいと思っています。
長々と読んでくださりありがとうございました。
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